GENchiArchitectsDESIGN Inc.

 源池設計室

猫つぐら

2024.03.25

1月に井上デパートで開催の「長野県伝統工芸展」で
籐の籠作りのワークショップに参加してから、
ふと「猫つぐら」作ってみたいなあと思い始めました。
友人たちからは「猫いないじゃん」と総つっこみを受けましたが・・・
 
 ←籐の籠にマクラメ編みをつけて一升瓶の持ち運びに。
 
冬の間の手仕事として稲藁を使ってつくる「つぐら」は
信州の伝統工芸の一つで、栄村や小谷村など雪深い地域で特産になっています。
そんな中、小谷村で開催のワークショップを見つけ、参加してきました。
 

 
藁を編むのは初めてで、目から藁を出し編んでいくのに最初はひと苦労・・・
でも編み始めると、毛糸の編み物と一緒でひたすら続いていく作業にはまっていきます。
最後のてっぺんを閉じる所をなんとかクリアして完成しました。
 

 
SNSに「源池設計室は猫の家もつくります」とアップしましたが、
実家の猫レンちゃんは入ってくれるでしょうか。

懐かしい再会

2024.03.18

今年は例年に比べて降雪が多いですね。
先週も日中の雨が雪に変わり、重く湿った雪が15センチほど積りました。
そんな中、歩いて家に着くと、昔勤めていた会社の同僚から電話を頂き、
I先生と松本で飲んでいるという連絡の電話。
I先生とは私が大学生の時にアルバイトさせていただいていた
アトリエ系設計事務所の所長で、当時大学の非常勤講師をされていました。
まだ建築の事をよく分かっていなかった私に建築的感性のようなものを
教えていただき、吉村順三や宮脇檀、アアルト、アスプルンド・・・などなど
学生の私が興味を持ちやすいよう自然な流れで教えていただきました。
建築だけでなく、ファッションや車に対するこだわりも影響を受け、
先生の運転する、クラシックサーブには憧れました。
生まれて初めて右側にある助手席に乗せていただき、
サイドブレーキの横にあるイグニッションキーには、
感動さえ覚えました。
クラシックサーブは数年前に話題になった「ドライブ・マイ・カー」でも
モチーフになったので、覚えている方も多いと思います。
 早速、I先生に会いにその飲み会に飛び入り参加させていただき、
私の結婚式依頼28年ぶりに、お話しする事が出来ました。
短い時間ではありましたが、昔を思い出すいい時間を共有させていただきました。
連絡をくれた元同僚に感謝です。
 
 
 
 

守山市立図書館

2024.03.11

先日、2018年竣工「 本の森」をイメージしてつくられた
隈研吾氏設計の滋賀県、守山市立図書館へ行ってきました。
外装や床、天井などに県産材のスギをふんだんに使われており、
窓も大きく明るくて、流れるような高い天井がとても心地のいい空間。
 
 

 
エントランスから入ってすぐの所は、低い木の書棚が
放射線状に配置されているのも楽しい。
図書館の横には目田川が流れていて、桜並木になっています。
もう少しすると、満開の桜に囲まれた図書館も見頃ですね。
 

 
この図書館から1キロほどの場所に昨年完成した守山市役所も
隈研吾氏がJVで基本設計。
テイストは受け継がれています。
 

 
ふなずしパイを食べながら街を散策し、二つの建物を巡るのもお勧めです。

棟札

2024.03.04

進行中現場に掲載している「計画G」は私たちの新アトリエの新築工事です。
松本市の市街地の角地にある事から、「源池設計室まちかどアトリエ」と名付けました。
工事の方は今週上棟を迎えます。
昨日、人生2度目の棟札を書きました。一度目はもちろん、25年前の自宅の工事。
そして今回となります。
 
この棟札に記する文面。
「天長地久四海波静曲尺壱尺弐寸之水」
天地は長久で尽きない。世界中が波風たたず平穏なこと。
曲尺裏目長手は吉凶をなし、一尺二寸は吉となす。
 

 
 
 

松本押絵雛

2024.02.26

今週末は雛祭り。
先日お邪魔したお施主さんの家にも飾ってありました。
この間、まちかどアトリエ並びのベラミ人形店さんで見つけた
「松本押絵雛」
 

 
ベラミさんによると・・・
「松本押絵雛は、遠く江戸時代から続いていた松本の特産品でした。
 江戸中期から松本城下の教養ある士族の妻女達が作り始めたと言われ、
 明治の中頃が最も隆盛時代でした。内裏雛をはじめ、浮世絵、歌舞伎、
 軍記物、風俗物等を題材にした押絵は、流れるような美しい曲線、
 浮世絵風の見事な顔、それ等の逸品は、遠く県外にまで
 その名が通っておりました。
 しかし色々な理由で昭和になってからは作る人が全く無くなってしまいました。」
明治期の押絵雛をもとにして復活させた製作技法を用いて
作り続けているそうです。
一つ一つ手作業で丁寧に作られていて、彩りもとても綺麗です。
本のような形になっていて、反対側を開くと七夕人形に!
 

 
この素敵なトリックにも感動してしてしまいました。
一度は途切れてしまった伝統を復活させ、繋げていくベラミさん、すごいです。