GENchiArchitectsDESIGN Inc.

 源池設計室

22年前

2024.09.16

22年前の9月10日は自宅「源小庵」の引き渡しの日でした。
引渡しは今と変わらず、鍵と書類の受け渡しの後に、
各業者さんによる取り扱いの説明。
その時、玄関でお越しいただいた皆様の写真を撮りました。
工務店のT社長、現場代理人のFさん、
給排水設備工事のIさん、電気工事のAさん、
暖房工事のOさん。
写真を見返しても、皆さんお若い!(自分たちもですが)
先週、工事契約をした「北庭の平屋」さんの現場も
今月から始まりますが、そこの給排水設備工事の現場監督も同じIさん。
振り返ると、長い間本当にお世話になっています。
続く縁っていいですね。
また新しい現場もどうぞ宜しくお願い致します。

ルー

2024.09.09

6月に引っ越しした「まちかどアトリエ」の隣は自宅が建っています。
「まちなかアトリエ」の前の事務所でもあります。
今回の工事の際、自宅前の駐車スペースの土間コンクリートもやり替えたので、
建物足元の植栽部分も玄関横のスキミア以外は新たに植えました。
 

 
その一つが実家から持ってきた「ルー」
母の説明曰く
Ruta graveolens 和名:ヘンルーダー
ミカン科、常緑小低木
*ミサの前、神聖な水をかける時にルーは消毒用に床に撒く重要なハーブであった。
*耐寒性があり、病害虫の発生も少ない。
*乾燥に強いので、日頃の水やりは不要。鉢植えの時は乾いたら水やり。
*葉にシオネールなどの精油分を含み、強い香りがある。
*昔は食用、薬用として利用されてきたが、毒性があるとの指摘があり、
 今は利用しない。
 

 
へら形の葉っぱも個性的で好みです。
夏には黄色い花が咲きます。
まだまだ土が多く見えていますが、早く育って緑で埋め尽くされるのが待ち遠しいです。

松本文化村

2024.09.02

昨年、歴史の里建築講座で開催された講演会
「西村伊作による松本(沢村)文化村についてー100周年を記念してー」を拝聴しました。
講師は建築史家で西村伊作研究者の西山修司氏。
西村伊作は文化学院の創立者で、教育者、実業家、建築家、画家、陶芸家、
詩人、生活文化研究家と多才な人物。
大正時代、彼のユートピア思想に触発された教育者たちが、
直接西村伊作に設計を依頼して7軒の家屋と小さな広場で構成された
松本市内に「文化村」が作られていました。
現在、沢村一丁目公園の北側に、「文化村跡」という看板があります。
その看板には「大正十二年、沢村の広大な桑畑の一角に、
洋風・和風合わせて七軒の家が出現した。
自由主義的な考えを持つ七人の教育者が、文化学院の西村伊作氏の
ユートピア思想に共鳴して設計を依頼したと推測される。
内部は個室化が徹底され各部屋は独立していて、
家と家との間には垣根はなく、テニスや運動会のための共用の広場があった。」
と書かれています。
西村伊作は彼の著書「楽しき住家(じゅうか)」で
それまでの封建思想に立脚した住居形式ではなく、
家族皆が楽しく暮らせるような家庭生活を重視した居間を中心とする
家族本位の住宅を提唱しています。
家族本位の間取り、居間中心型の住宅、主婦室・小児室の出現。
今では当たり前のような事ですが、100年前にそれを実行していた
建築家がいたことに驚きです。
講演会で紹介された文化村の住宅(大正13年竣工)の中の1軒が、
母が大変お世話になっている先生の生家なんです。
その先生にお話をお聞きしました。
「父が変化を好む人で、いつもどうしたら気持ち良く住めるか考え、
変化させていました。玄関横は、いちだんと狭くして
和室にして床の間も作り、壁面には詩集や画集が、ずらりと並んでいて、
私達は、いつでも見ることができ育ちました。」
今のお仕事に繋がる感性は、子供の頃育まれたのではないかと思いました。
 
松本文化村

 

夏の思い出

2024.08.26

台風続きで不安定な天候が続いてますが、相変わらず暑さはまだまだ続きそうです。
先日、信濃町に行く機会があり、ランチを野尻湖畔で頂き観光地を満喫してきました。
 
野尻湖は子供の頃からワカサギ釣りや川エビ取りで、父に連れてきてもらい、
父との思い出がたくさん残っている場所です。
今回は野尻湖に浮かぶ琵琶島にある宇賀神社がパワースポットという事で、
ランチ前に遊覧船に乗って琵琶島散策をしてきました。
20年以上前に一度アヒルボートで島に来た事がありますが、20年を経て今回は
少し大人になったので、遊覧船で楽をしてしまいました。
この琵琶島ですが一般的には弁天島と言われる事が多いようです。
 

 
宇賀神社は地元の産土神として創建された神社で沢山の観光客も訪れてました。
 

 
夏の野尻湖はさわやかな空気と綺麗な湖面を満喫させてくれました。
今度は私の大好きな冬の野尻湖に来ようと思います。
 

タイルの床

2024.08.19

只今計画中の住宅の床は磁器質タイルの仕上げを予定しています。
以前、設計した住宅の応接間は、土足という事もあり、仕上げはタイル。
 

 
築22年の我が家もリビングはタイル張りです(土足ではありません)
 

 
タイル仕上げのメリットは、素材感の良さと傷つきにくさ。
耐久性もあり、紫外線による劣化もありません。
あと、汚れが落ちやすく、お掃除しやすい面でしょうか。
我が家のルンバはタイルNGと説明書に書いてありますが、
最近のお掃除ロボットは対応しているものもあるそうです。
デメリットと言えば、コストが高い事、
冬場などは足元が冷える事、硬いので物を落とすと割れやすい、
足腰が木のフローリングよりも疲れやすい事。
寒さに関しては、床暖房との併用をお勧めします。
クッション性の高いスリッパを履くのもいいかもしれません。

山の日

2024.08.12

昨日、8月11日は「山の日」
子供の頃は海の日もなかったですが、
山の日は10年前の2014年に制定されて、施行は2016年から。
「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」という趣旨の国民の祝日だそうです。
私達、登山をする機会は少ないですが、6月半ば
標高2,060mの八方池まで山歩き(マンデーコラム
まだ雪が残っていました。
少しだけ山の楽しさを知った感じです。
 

 

 
しかし、最近、埋橋の「まちかどアトリエ」へ引っ越ししてからは
山の事故が気になっています。
というのは、放映中のドラマ「マウンテンドクター」の病院でもある
相澤病院が歩いて5分くらいの場所にあるのですが、
救急ヘリコプターが降りてくるとすごい音がするんです。
翌日、新聞を見ると山岳事故の記事。
今年はヘリが降りてくることが多いような気がします。
山へ登る方は、どうか気をつけて無事に下山してください。

吹抜のある家

2024.08.05

吹抜のある家
 
無垢材の家

 
松本市設計事務所源池設計室
 
松本市住宅設計源池設計室

 
信州設計事務所源池設計室
 
設計事務所の自宅源池設計室

 
視線が抜けて広がりが生まれる、
家族の気配を感じる事が出来る、
寛ぎながら空を見上げる心地のいい空間、
吹抜を好んで取り入れる事が多いですが、
先日、手話教室で吹抜の違う大切さを教えていただきました。
手話の先生のお知り合いの聾家族の戸建て住宅は
吹抜を設けていることが多いそうです。
顔を見て手話をする為。
1,2階を繋ぐ吹抜はとても有効。
顔の表情も大切な手話、
また一つ知らないことを学ぶことが出来ました。

ウッドパイロン 「Kolmio™」

2024.07.29

まちかどアトリエの新築祝いでいただいたのは
信州産カラマツ材で制作されたウッドパイロン、
所謂、屋内用の三角コーンです。
 
ウッドパイロン

 
地元の木で脱プラスチックに貢献できないかと考え始めて
制作を始めたのは、朝日村の家具工房、レッドハウスファニチャーさん。
「地域材で地域で作る地域で使う…」
上下の黒色の部分も信州産朴ノ木です。
木の優しい質感がとてもいい!
折りたためるので、持ち運びしやすく、
イベントでの看板や誘導などの目印に使えます。
コルミオという名前は、森林大国フィンランド語で
「三角形」を意味するそうです。
源池設計室のロゴもレーザー刻印していただきました。
レッドハウスファニチャーさんは、偶然、巡り合った
保護犬ミトの弟サニーの家なんです。
その話はマンデーコラムVol.805で是非どうぞ。
 
レッドハウスファニチャーのHPはこちら

オーダーメイド家具制作・家具修理 - RED HOUSE FUNITURE (redhouse-f.com)

東京都同情塔

2024.07.22

 先週2024年上半期の芥川賞が発表されました。
今年1月第170回芥川賞を受賞された九段理江さんの
「東京都同情塔」を少し前に読みましたが、
生成AIの文章を使ったことでも話題になりましたね。
女性建築家が主人公で、ザハの国立競技場が完成したという設定。
主人公と自分に3つの共通点がある!なんて思いながら読み進めました。
一つ目は、建築物のスケールは異なりますが、
女性で設計という仕事を生業にしていること。
二つ目は、「隈研吾における木材使用の転機、みたいなエピソードが。」
の一文にすごい共感!
大学で建築を学んでいたのはちょうどバブルの時期。
その頃から隈さんは活躍されていましたが、作風は今とは全く異なっていました。
今は木を使ったデザインが多いですが、本当に時代を見る力が凄いです。
三つ目は、ファインバブルシャワーを使っている事!
さて、171回受賞作「サンショウウオの四十九日」と「バリ山行」
どちらから読もうかな?

ジャズと映画

2024.07.15

4月から信毎メディアガーデンで開催されている「ジャズの宝地図講座」を
月に1回聴講するのを楽しみにしています。
前回は「ジャズと映画」
その中で、ジャズメンや歌手の伝記映画、ジャズメンが出演した映画、
サウンドトラックに使われたジャズ、ジャズの記録映画、
日本映画のジャズなど興味深いものばかり。
ジャズで映画と言ったら、私の一番好きな映画「死刑台のエレベーター」を
挙げる人が多いのではないでしょうか。
マイルス・デイヴィスが映像を見ながら即興で映画音楽を作ったのは
真実であるとか、ないとか・・・
それにしても、映画の内容と音楽が合いすぎています。
講師の伊佐津先生が挙げていただいた映画の中で
もう一度観たいなあというのが、幾つかありました。
「コットン・クラブ」1984年
「恋に落ちて」1984年
「誰かに見られている」1987年
「グットモーニング・ベトナム」1987年
「ブルースが聞こえる」1988年
「マディソン郡の橋」1995年
当時観た時は、俳優さん目当てだったので、
今度は音楽に耳を傾けながら、じっくり観たいです。