GENchiArchitectsDESIGN Inc.

 源池設計室

ワレモコウ

2021.01.11

私も大好きな花の一つ、ワレモコウ(吾亦紅)
小さい茶色みがかった赤い花のバラ科の多年草で、野原や川辺に咲く山野草。
生け花や茶花にも古くから使われています。
秋を告げる花ですが、そのドライフラワーをさりげなく
ダイニングに飾っていたお施主さん。
好きなものは似てくるのかなあとふと思った次第です。
 

 
このコラムを書いている横から「それ、ルミマルヤ?」と相方。
確かに似ているかも。
↓写真は、アアルトの自邸の裏庭のルミマルヤ(LUMIMARJA)です。
 

 
マリメッコのモチーフでは「雪イチゴ」と訳されている事が多いですが、
現地の方にLUMIMARJAと教えて頂いたので、たぶん合っているのではないかと・・・
 
 

2021年

2021.01.04

新年明けましておめでとうございます。
大江研の先輩のFacebookに
『いいか…機嫌をよくしろ…機嫌てやつはいわば玄関だ…
お前という人間の玄関を最高に飾るのさ…
綺麗な玄関に感心した人間がひっきりなしにお前の家に遊びに来る…
そして魅力的な遊びの誘いや…おいしい仕事の話をくれるだろう…
毎日玄関を掃除しろ…
それが眩しい人生の第一歩さ…簡単だろ?』
と書いてありました。
この先輩はいつも面白い事とためになる事が書いてあって、
仕事中の一服の清涼剤となっているのですが、
今回も、なるほど!と感服。
昨年2月から先の見えない不安に包まれる世の中が
まだまだ続きそうですが、今年はより一層、
いつも笑顔で、自分自身の玄関を掃除したいと思います。
多くの方に幸あれ!
本年もどうぞ宜しくお願い致します。

2020年末

2020.12.28

今年も残すところ、あと3日となりました。
源池設計室の仕事納めはもう少し後になりますが、
現場の方は落ち着いて年を越せそうです。
今年も昨年と同様、住宅新築6軒の設計監理をさせていただき、
現場の方は有難い事にコロナの影響は少なく、
無事にお引渡しをすることが出来、胸をなでおろしています。
2020年は本当にこれまで経験したことがない
大変な一年になって しまいました。
そして、家で過ごす時間、空間の大切さを
より実感した一年でもありました。
今年最後のマンデーコラムが888と、末広がりが3つ繋がって
締めくくる事が出来たのも縁起がいい顕れでしょうか。
来年は皆が笑顔になれる年になりますように。
 
源池設計室
轟真也+轟洋子

香川県

2020.12.21

来年の事を言うと鬼が笑う・・・と言いますが、
2020年なかなか思うように動けない状況、
少しでも楽しみな事を作りたい!です。
なので来年、世の中落ち着いたら、ミトと里帰りをしたいです。
ミトの故郷は、名前の由来でもある香川県三豊市。
香川県は、本当に見たい建築に溢れているんです。
LIXILeye6月号も高松特集。
「高松は一度は訪れたい建築のまち。
 まずは丹下健三の代表作・香川県庁をはじめ、
 芦原義信、大江宏、浅田孝など著名建築家の傑作が点在する、
 近代遺産の宝庫である」
と見開きにあります。
 

 
いち地方へこれほどの建築が集まったのは
当時香川県建築技師だった建築家、山本忠司氏のおかげなんです。
(いち地方へ住む私にとっては羨ましい限り・・・)
中学時代、まだ建築に進もうなど思っていなかった頃、
彼の作品の一つである「瀬戸内海歴史民俗資料館」へ行き、
強烈な印象を受けた事がありました。
 
ミトをもらいに行った5年前、設計された住宅を見せていただいた、
高松市で設計事務所主宰の林幸稔先輩も
山本忠司氏の事務所に在籍されていました。
また先輩にも色々な話を聞かせていただきたいです。
来年こそ、うどん県へ行きたい!

ブロック

2020.12.14

今年はこれまで使ってみないなと思っていたブロックを
2種類実現する事が出来ました。
一つは「緑化ブロック」
 

 
駐車場廻り、広い範囲がコンクリートだけだと
どうしてもペタっとした感じになってしまいます。
植生用緑化舗装ブロックを使うことによって
芝生をその間に植えるので、アクセントにもなり、
グリーンが建物と融合。
 

 
もう一つは「有孔ブロック」
穴あきブロックとも言われ、穴の形状や大きさは丸や四角など様々。
採風にもいいですが、塀としての圧迫感がないのもいいです。
 

 
ほどよい透け感も好きな所の一つ。
 

冬のセミナー2020~浅間温泉~

2020.12.07

先週末はJIA長野県クラブ毎年恒例の「冬のセミナー2020」に参加してきました。
今まではセミナーと懇親会で一泊というパターンでしたが、
今年度はやはりそういうわけにはいかず、オープンエアーで街歩き、
座学で賛助会のセミナーというメニューです。
小春日和のなか、松本の奥座敷ともいわれる浅間温泉にて
温泉街として栄えたころの歴史と最近の動きを重ねて
まちの散策をしてまいりました。
 
その昔、この辺りは飛鳥時代に「束間」と呼ばれ、
その後平安時代になり地元の豪族犬飼半左エ門のより「犬飼の湯」とも言われ、
その後1186年ごろには「浅間温泉」と呼ばれ始めたのではといわれております。
江戸時代になり、初代松本藩主 石川数正により「御殿湯」が置かれ
城主や武士たちの別邸も立ち並ぶようになり
「松本の奥座敷」と呼ばれるようになります。
記憶にある方もいらっしゃいますが、大正から昭和にかけて
松本駅から浅間温泉に向けて、チンチン電車が頻繁に走っておりました。
朝早くから真夜中まで20分間隔で走っていたということなので、
相当の人数の移動があったと思われます。
文人にも愛された浅間温泉は正岡子規、伊東佐千夫など
アララギ派の発祥の地としても知られております。
また第二次世界大戦中は石井伯亭らが疎化していたことで、
いくつかの作品も残されております。
昭和30年代頃には温泉街としてにぎわい、20軒近い置屋があり、
およそ100人もの芸者さん温泉街を盛り上げていました。
その後、時代の流れとともに徐々に客足が遠のいていってしまいますが、
最近では大型旅館のリニューアルや富裕層向けの高級旅館など、
新しい流れがまた出来てきているようです。
湯仲間や外湯が残る懐かしい風景とリノベーションして
新しく生まれ変わったカフェや旅館とが混在して、
また次のステージに変わろうとしている「浅間温泉」の今後も楽しみ。
プライベートでゆっくり散策したいものです。

外部検査

2020.11.30

住宅建築で欠かせない外部周りの足場。
建て方の直前に足場を組み、
私たちの場合は、外壁左官の仕上げが終わった後解体します。
大工さんをはじめ、板金屋さん、電気屋さん、
コーキング屋さん、左官屋さんなど多くの職方さんが利用し、
工事期間中、長い間お世話になります。
その足場を解体する前に行うのが外部検査。
 
 

 
屋根や外壁に傷や不具合はないか、取付が未成のものはないか、
など、現場代理人さんと確認していきます。
足場が解体され全容が見える!という楽しみがありますが、
この足場から見える景色も見納めかあ・・・と思う気持ちもあったり。
 

さがしもの

2020.11.23

社会人2年目の時、東京からご主人の転勤の関係で
同じ部署に配属になったHさん。
仕事に慣れ始めてきた頃でしたが、残業続きで
昼も夜も外食ばかりの生活。
そんな時に新婚のHさんが、「家でつくらないでしょー」と
サバの味噌煮や肉じゃがなど、よく自宅へ招いて頂き、
ご飯をご馳走してくれました。
本当に美味しくって、あたたかくて、有難かったです!
今は東京へ引っ越して、年賀状だけのやりとりになってしまったHさん、
その頃のアパートが、今の進行現場の近くにあったのですが、
なかなか見つかりません・・・
今日も朝いちばん、外壁左官の仕上げでしたので自転車で現場へ。
 

 
細い道の北側に、2棟同じ2階建てのアパートが並んでいて、
向かいには果樹園。
今朝もグルグル細い道を回ってみても、果樹園自体が皆無に近い・・・
所々、地主さんと思われる大きな家があるものの
今は、新しい住宅やアパート、介護施設などが
細い道沿い、ぎっしり建っています。
昔の面影はないですが、この辺りを
自転車や犬の散歩で通る度に探してしまいます。

長い道のり

2020.11.16

初めてお施主さんが事務所を訪ねて来てくれたのは2017年12月。
松本平界隈で眺めのいい場所での土地探しから家づくりが始まりました。
候補に挙がった幾つかの土地でプランをし、土地購入を検討しましたが
なかなか、これ!という土地に巡り合えず、ひとまず話しが流れました。
その後、2019年2月に再びご連絡頂き、
南信のご実家へ戻り、実家の農地に家を建てたいとの事。
プラン打合せを重ね、農地転用も進め、見積がとれる段階までの時、
ご実家のご家族のご不幸があって一旦中止。
それから、農地転用の土地ではなく、
母屋の隣の敷地に新築したいとお話をいただきました。
広い母屋の今後も考えていくと、母屋をリフォームして住むのは?
母屋の隣の新築は若夫婦でなく親御さんが住むのは?
など、色々なことをお施主さんと話し合いました。
母屋の隣の新築プランも少し進んだところで、母屋へのリフォームという所に
最終的に落ち着くこととなりました。
家づくり自体、長い道のりがあります。
その中で家族の変化がある事も。
一緒に悩み、考え、最後のお引渡しの時、
皆が笑顔で迎えられたらいいなあと思っています。 
 
 

第1回法匠祭

2020.11.09 

  法政大学建築学科同窓会は1966年発足以来、 ウォークラリー(1991年~)、
建築学科50周年を記念した『法匠展・50』(1998年~)、
大江宏賞(2005年~)など、建築学科とともに卒業生・在校生を
フラットに繋ぐ多様な企画を現在まで継続的に開催してきています。
また、2018年には、101人の卒業生の活躍をまとめた
『「建築」という生き方』という書籍も出版。
 
 

 
  そして今回、さらなる活動の活性化の思いを込めて、
『第1回法匠祭』を企画、
いよいよ11月23日(月・祝)に開催されることとなりました。
コロナ禍ゆえに、今回はオンラインでの開催。
色々なコンテンツが企画されておりますが、
源池設計室は、
*有志による「アーキマインド展」
*卒業生らによるショートスピーチ
*バーチャルOB訪問
へ参加予定です。
17:15からは小堀哲夫氏の講演会もあります。
詳しくは、こちらをご覧ください!

第一回法匠祭