GENchiArchitectsDESIGN Inc.

 源池設計室

2021年末

2021.12.28

昨年末はコロナに戸惑い、しかし翌年の年末にはコロナは
過去の話になっていると思っていましたが、
まだまだ続き、2021年末を迎えるとは思っていませんでした。
しかし、より一層、長い時間を過ごす家の大切さを感じました。
今年は、住宅新築3軒、大規模リフォーム2軒の設計監理をさせていただき、
年をまたいで2軒の住宅の工事が進んでいます。
コロナで時間が出来て、自分たちの趣味も広がりつつ。
2021年も沢山の出会いがあり、沢山の繋がりが出来ましたこと、
感謝申し上げます。
来年も自分たち自身色々楽しみながら、
住宅設計に精進してまいりたいと思います。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。
 
源池設計室
轟真也+轟洋子

2022 第16回建築祭(2022年2月26、27日)

2021.12.20

毎年2月に行っているJIA主催の建築祭が今年度も2月26日27日の日程で行われます。
毎年松本市美術館で行っていますが、今回は美術館が改修工事中という事で、
まつもと市民芸術館にて行います。26日の文化講演会では長野県美術館を設計された
宮崎浩氏に「つながる美術館」と題して県立美術館のできるまでのお話をいただきます。
そして2日目の27日(日)は長野県卒業設計コンクールを行います。
県内の建築を学ぶ、大学生、専門学校生、高校生が、学校で学んだ建築の集大成とも
いうべき卒業設計をプレゼンテーションしてもらい宮崎浩先生やJIAのメンバーらに
より審査を行います。学生らの新鮮なアイデアやデザインに私達も刺激を受けるため
毎年、楽しみにしている企画です。
 
ご興味のある方は是非、JIA長野県クラブまでお問合せお願いいたします。
お問合せ | 日本建築家協会JIA長野県クラブ (jia-nagano.com)
     E-Mail; info@jia-nagano.com
 

 

2021.12.13

床の無垢フローリングをお施主さんと選ぶとき、
足触り、傷つきにくさ、節の有無、板の幅などお好みをお聞きし、
見学会などで実際の床を歩いていただいたり、
サンプルをご覧いただいたりして決めていきます。
昔から木材の節がない方が高級と言われてきましたが、
最近では節がある方が素材の風合いを感じる事が出来ると
好まれる方も増えてきました。
節とは?
樹木の幹に内在する枝の一部で、枝があった場所です。
節にも「生節(いきぶし)」と「死節(しにぶし)」があります。
生節は、木の枝から生えている枝が折れたりせずに生きている状態の枝から出来た節。
死節は、枯れてしまった枝がそのまま幹の成長と共に幹の中に残っている状態の部分。
床材の場合、死節部分がポロっと抜け落ちて「抜け節」となり、
その部分を埋木やパテ埋めで補修して製品としている場合もあります。
 
子供の頃、天井の板の目が顔に見えて怖い・・・
なんて思いをした人も少なくないかと思いますが、
1年検査でお邪魔した家で、「かわいい節を見つけました!」と教えてくれた節、
ミニチュアダックスとナマケモノでした。
 

 

2021 JIA長野県クラブ冬のセミナー

2021.12.06

なるべく毎年参加したいと思っているJIAの冬のセミナー、
昨年はコロナで中止になりましたが、
ここ最近の安定により 無事、リアル開催されました。

 
今回は茅野市糸萱集落の街歩き、土蔵巡りです。
糸萱集落は蓼科高原に行く通過するときに、車から見るだけで
実際歩いて建物を見ることは今回が初めての事です。
このあたりの土蔵は外壁に板を落とし込む、落とし板倉と
ログハウスのように横架材を交互に組んでいく、井籠倉があります。
どちらも、分解ができるため、移動して作り直すことができ、
倉の売買や嫁入り道具の一つになっていたとのことです。
建物というと当然「不動産」になりますが、この蔵のイメージは「動産」。
屋根は板で作った壁の上に防火対策の土を載せ、
その上に小屋組みをして屋根をふいています。
昔は屋根材を板葺きにして、飛ばないように石を置いていたようですが、
今は鉄板葺きに変わってしまいました。
壁の落とし板には綱を下げ、土塗にするのが最終形でしたが、
板のままの壁の土蔵も多くみられました。
歩いてみないと知らなかった集落の風景に心癒される一日でした。
 

神棚の里

2021.11.29

先日、コレド室町に行った時、『神棚の里』というお店を見つけました。
「伝統的な神棚からモダンな神棚、神饌・神具や外宮まで扱う神棚の専門店。
ちょっとビックリ。
シンプルなデザインで、空間に溶け込む感じ。
主張しないけど、存在感がある。
ガラスの神具も素敵。
しかも若いお客さんが沢山。
これまで何度か、神棚どうしよう・・・と迷ったことがありましたが、
良い所を見つけましした。
 
 ←ランダムな飾り棚の上に神棚
 
 ←本棚の上に神棚
 
 ←いままでの神棚を設置

『老いと建築』

2021.11.22

昨日は、まつもと市民劇場の芝生広場をのぞむスタジオ2で開催された
「演出家に聞く!『老いと建築』徹底解剖講座」を聴講に行ってきました。
来月上演予定のこの作品の演出家・長塚圭史さんと主演女優・村岡希美さんの対談。
天王洲アイルにある寺田倉庫の「謳う建築」展に参加されたことが、
『老いと建築』が生まれたきっかけになったそうです。
昨年KIWA TENNOZへ行った際、寺田倉庫の「建築倉庫」寄りたかったなあ。
長塚さんから、吉村順三氏や槇文彦氏、中村好文氏、立原道造氏など
色々な建築家の名前も出て、「建築って生活そのものですよね」
「建築は時間を内包する」「神のような目線」・・・興味深いお話満載でした。
舞台の中心にある楕円型のテーブルは、イサムノグチ風で
三世帯を象徴するように、2400×1200の大きなサイズで、
それが物語とどう関わってくるのか、12月の公演が楽しみです。
 

デザインだけじゃない

2021.11.15

基礎工事の時、よく近所の方に
「すごい基礎だね。ビルでも建つのかい」と言われます。
素人の人が見ても、しっかりとした配筋だと分かるのでしょう。
一度作ってしまったら直しようがない部分、そして家を支える大切な部分、
ここはコストを下げず、しっかりした基礎を作るのは当たり前と思っていますが、
特に私達だけがしっかりした基礎をつくる訳ではなく、
どこの設計事務所でも、基礎に関しては配筋の太さやピッチ等、
きちんと考えていると思います。
と思ったのが、最近お施主さんの家の近くで基礎工事が始まり、
私達から見るとちょっとラフな感じ、
こういう見えなくなってしまう部分や
お施主さんが分からない部分もしっかり監理するのが
設計事務所の役割なんだなあと感じたからです。
断熱に関しても然り。
今は断熱の性能を数値で示しますが、数値を下げるのは簡単。
熱が逃げる部分、特には窓を小さくすれば、数値はよくなります。
いくら数値が良くても、窓が小さく、息苦しく感じ、居心地が悪くなる・・・
私たち設計事務所は、断熱の数値も良くしながら、
気持ちのいい空間も求める事を考えます。
「設計事務所ってデザインだけでしょ」と思っている人も多いと思いますが、
デザインも機能性も快適性もトータルに考え、
そしてきちんとした工事が行われているかも現場で確認し、
住まい手が一番心地いいと思う場所をつくるのが設計事務所です。

換気の日

2021.11.08

2003年建築基準法の改正で、シックハウス対策の一環として
住宅の建材や内装の規制と共に、義務化された「24時間換気システム」
24時間換気システムとは、窓を開けなくても外気の空気を室内に入れ、
室内の空気を外に排出する仕組みのことを指します。
約1時間で室内の半分ほどの空気を入れ替える計算になりますが、
私たちの設計の場合、特別なシステムを入れず、
通常使う換気扇(トイレや納戸など)を24時間換気としています。
このシステムが導入されて18年。
室内の換気を見直してもらう事を目的として
「いい(11)くう(9)き」の語呂合わせから
明日11月9日を「換気の日」と制定したのは1987年。
24時間換気の義務化よりもずっと前だったんですね。
そしてコロナ禍の中で換気の大切さがまた注目されることとなりました。

半導体不足

2021.11.01

昨日、一昨日、「縁台のいえ」さんの見学会へ
お越しいただきありがとうございました。
窓辺のベンチに腰掛けながら、2階の座卓サイズのカウンターに座りながら
ゆっくり色々な方とお話しできて良かったです。
 
先週は計画Yさん、今週はこちらのお家と引き渡しが続きますが
皆さんによく聞かれるウッドショックの影響よりも
半導体不足の影響の方が大きかったように思います。
幸い、それそれの現場の方々が早め早めに発注などしていただき、
間に合わない!という事はなかったですが、
ミーレの食洗機から始まり、ボイラー、調光関係のダウンライトとスイッチ等
対応を迫られた場面は幾つかありました。
ミーレに関しては、ラッキーな事にグレードアップの製品になりましたが…
自動車もコロナの影響の半導体不足で納期がかなり遅れているとか。
今日も自動車関係のお施主さんと話をしていて、私達の気になる車も2年待ちらしい。
地球規模で日常が戻る事を願うばかりです。

旅する家具たち、ついに

2021.10.25

今週末、完成見学会でお越しになった方は、
「あれ?この食器棚低くない?」と思われるかもしれません。
今はキッチンの背面にポツンとある食器棚、
この高さは今お使いの食器棚の引き出せるカウンター部分と高さを合わせてあるんです。
 
 

 
お施主さんが気に入って大切に使われていた家具たちは、
転勤で各地を旅したそうです。
食器棚、カップボード、ダイニングテーブル、デスク。
これらは職人堅木さんの家具。
そしてついに、家具たちの安住の地へ。
東日本大震災も経験されているので、家具の転倒防止には
人一倍気をつけていらっしゃいました。
でも、これからは天井のつっぱり金物も不要です。
すっきり見えるよう、家具を置く部分は、天井を下げて倒れ防止に。
ほかの家具や床は現物で色合わせしました。
 

 
これからも大切に家族を見守っていくんだろうな。
 
今週末の完成見学会、詳しくはこちらをご覧ください。

完成見学会 of 源池設計室 (genchi.jp)
皆様のお越しをお待ちいたしております。