GENchiArchitectsDESIGN Inc.

 源池設計室

建築家と巡る城下町みずのタイムトラベル

2022.05.16

 
「工芸の五月」関連企画、「建築家と巡る城下町みずのタイムトラベル」が、
5月の毎週土曜日、松本美術館で行われています。
今年は「水のある暮らし編」という事で、人々の生活とは切り離せない水をテーマに
湧水の豊富な松本の城下町を巡りながら、松本の歴史と街づくり、人々の生活と
湧水のかかわりを紐解きながら街歩きをしていきます。
車では通れない道や普段歩かないような細い路地での思いもよらぬ新たな発見。
そして湧水の流れが 庭の景色になっている「市中山居」の住宅の庭の見学など
この時でしか体験できない企画になっています。
 

 
 
 
 

武相荘ふたたび

2022.05.09

前回、武相荘へ訪れたのは自宅の計画終盤の頃。
マンデーコラムVol.041にも
今度は「秋・春・夏も楽しんでみたい空間です」と書いていましたが
この春、桜のきれいな時期に伺うことが出来ました。
数年前、青葉区へ打合せに通っていた頃、
いつも通っていた道から少し入った場所にあることに今更気付き、
確かに、武蔵と相模の境だなあと実感。
自宅の土間の白いタイルは、武相荘からヒントを得ましたが、
今見ると、マットな白の風合いが全く違うものでした。
でも自宅のタイルもとても気に入っています。
 
 
 

 
 
 

登記のこと

2022.05.02

以前話したかもしれませんが、今年、設計事務所を法人化して
4回目の更新をしました。
 その申請書類の中で、定款の項目について指摘がありました。
同じ書類を出していて今まで指摘がありませんでしたが、
今回初めて指摘があり、定款の追加修正をすることにしました。
定款の修正について調べてみると、私達でもできることが分かり、
早速書類を作って、法務局へ提出。無事本日登記完了となりました。
 登記といえば20年前に自宅を新築した時にやはり 司法書士さんに依頼する
費用がなく、自分たちで自宅の登記をすることになりました。
 当時は登記について全くわからないことばかりでしたから、
まず法務局にいって「自宅を登記したいのですけれど~」ということで
恐る恐る伺うと、窓口の方から分かりやすく説明していただき、
おかげで修正だらけの訂正印だらけではありましたが、
無事、表示登記と保存登記を済ませました。
 現在でも自分の家であれば、一般の方でも登記することができます。
ただし法務局に何度も通う必要がありますので、それなりに
お時間の取れる方に限るかもしれません。
 

習い事

2022.04.25

春になって、身体を動かす何か始めたいなあと思い、
キックボクシングの教室へ通い始めました。
体験教室に行ったら、思いのほか楽しく、そのまま4月から
週一回、汗を流しております。
キックボクシングは今流行りですが、
元世界チャンピオンの先生、松本教室は17年目を迎えるそう。
ストレス発散になります。
社会人になって、色々習い事へ通いました。
就職したての頃は、公式テニス、
その後結婚してから、スカッシュ。
楽しかったのですが、長野市から松本市へ引っ越しで続けられず。
源池設計室になってからは、中町通りで陶芸、10年くらい続きました。
2017年に弓道。こちらは松本市の体験教室2ヶ月間。
3年前から電子ドラム。初めて会った時は18歳のそら先生も今年は22歳。
なかなか上達はしないですが、楽しいです。
今は電子ドラムとキックボクシング、基本叩くのが好き?

Vintage

2022.04.18

最近、現場で職人さんの息子さんを見かける事が増えてきました。
塗装業者のNさん、
左官業者のYさん、
電気業者のOさん…
30代前半からのお付き合いなので、もうそういう年代かあと 実感しながら、
父の背中を見て同じ職業につく息子さん達にも
さすが!いい仕事をしていると改めて感服しました。
この間も、地鎮祭の神主さん、息子さんが来られてビックリ。
20年前の我が家の地鎮祭からのお付き合いの猿田彦神社さん、
これまで30軒以上はお世話になっているでしょうか。
息子の神主さんに「船乗りのお父様の伝説は色々聞いております」と…
我が父の話しまで受け継がれているとは、更に驚きました。
事務所も来年で20年。
笑いながら迷いながら重ねあった歳月がVintage♪
若いパワーも貰いながら、これからも突き進んでいきます!
 

↑源池設計室として、初めての地鎮祭。

大工志塾 第5期生募集

2022.04.11

昨年度より講師を務めさせていただいている「大工志塾」の
第5期塾生の募集が 始まりました。
日本の伝統木造建築工法は世界に誇る文化ですが、
その担い手である 熟練大工棟梁の高齢化が進むとともに、
次世代を担う若い大工は減少の一途をたどっており、
技術の継承が重要な課題となっています。
こうした背景において、若い大工への技術の継承を目的として、
「大工志塾」が開設されました。
現在、福島、東京、名古屋、大阪、 福岡、金沢、長野の全国7か所で
開塾しております。
カリキュラムは座学、工務店修行、集合技術研修の3本柱により、
技術を 継承できる大工を育てくことを目的としています。
私は座学の中の「住まいの設計1」を 担当させていただいております。
「住まいの設計1」では、作図をしながら図面の読み方を覚えていくのですが、
読み方だけでなく、壁、屋根の構成や設計者が図面に込めた意図、
そして空間がはっきりとイメージできるようになることを
考えながら塾生と向き合っています。
今年度、第5期の募集が始まりました。
興味のある若手大工の方はご連絡ください。
 
大工志塾のHPはこちら

http://www.jaho.or.jp/project
 

続「らせん階段」

2022.04.4

 
 先日「らせん階段」について書きましたが、今回は実際に設計するときのことです。
シンプルでスタイリッシュ、でも存在感のある「らせん階段」ですが、
設計するのも施工するのも結構大変だと思ってます。

階段の設計するときに考えるのは、スペースを取るものだけに
なるべく威圧感の出ないデザインにしたいということです。
大きな部材で構成していくとどうしても無骨になり主張しすぎてしまいます。
しかし安心感も重要。
特にスケルトンでシースルーの階段の場合、段下が何もない状態になりますので、
安心して登ったり下りたりできなくては意味がありません。
丁度良いと思われるバランスをどこに取るかが大切なところです。
 野暮ったくならないように、なるべく細い材料にできないかと考えますが、
その時に一番の天敵は振動です。
これはらせん階段に限ったことではありませんが、
登り下りの時の振動が不快に感じないように部材のサイズ、構成や作り方を
考える必要があります。
また部材が壁と接している場合は振動が伝わると壁にひび割れが
起きやすくなりますので、振動対策をいかにするかに気を使います。

でも完成すれば結構使いやすく、手すりも近いため登り下りもし
やすいことがわかります。
そして何より、シンプルで空間に刺激を与えるデザイン性がいい事です。

アカデミー賞で思ったこと

2022.03.28

今日友達がドライブ・マイ・カー」観に行ったとLINEがありました。
偶然なのか、そんな日に第94回アカデミー賞国際長編映画賞
受賞、おめでとうございます!
高校生、大学生の頃はよく映画を観に行きました。
映画観たさにレンタルビデオ店で2年間アルバイトも。
一番好きなアカデミー賞受賞作品は1987年の「プラトーン」
助演男優賞にノミネートされたウィレム・デフォーもトム・ベレンジャーも
一時大ファンで、色々な作品を鑑賞。
88年は「ウォール街」「グッドモーニング, ベトナム」「月の輝く夜に」
「危険な情事」「バベットの晩餐会」「さよなら子供たち」「八月の鯨」…
作品賞や主演男優賞などノミネートされた作品、映画館へ行きました。
「さよなら子供たち」のルイ・マル監督にも一時期はまって、
一番好きな映画は「死刑台のエレベーター」に。
まだ観ていないルイ・マル監督の遺作「42丁目のワーニャ」
ドライブ・マイ・カー」にも出てくるチェーホフの「ワーニャ伯父さん」
これも何かの縁なのか・・・週末にでも観てみたいです。
アカデミー賞受賞のニュースを聞いて、ふと映画の話になりました。
最近、テニスにはまっている相方は、
ウィル・スミスの「ドリームプラン」が観たいそう。
 

蕎麦打ちの話し

2022.03.21

昨年から粉もの習慣が我が家で根付こうとしています。
祖母の手作り「おやき」を思い出しながら作ったのが始まりですが、
そのあと、粉を変え、配分を変え、具のバリエーションを変え
そして次は餃子。皮から手作りです。
既成の皮にはないモチモチ触感や
厚さを変えて楽しめます。これは想像よりも早く簡単にできました。
その次は「うどん」友人家族とイベント感覚で、楽しいうどん作りです。
こちらも初めてのチャレンジでしたが、結構うまくいきました。
この時にはダシにもこだわろうということで、
以前お施主さんからプレゼントしていただいた
植田鰹節店の削り器を調整し、 鰹節も新たに購入して、
風味豊かなダシと腰のあるうどんができました。
 
そして信州人ならではの「そば」。
友人宅にお邪魔して教えていただきながら「そば打ち体験」です。
工程が多いせいか、おやきなどよりも難しく時間もかかりましたが、
教えてもらいながら、何とか「そば」になりました。
 
幼少期の原風景の中にある「おやき」や「こねつけ」「にらせんべい」など
思い出しながらこれからも作ってみたいと思ってます。
 
ここ数年の感染症で様々な制限で生活を強いられてきましたが、
便利になりすぎた現代生活の中で忘れていたことを思い出すきっかけに
なったこともたくさんあった気がします。

 
 

西伊豆紀行

2022.03.14

今年の正月少し時間をいただき、暖かい事を期待しつつ西伊豆を回ってきました。
松崎のなまこ壁と河口の街並みを散策。
松本も蔵の街ですが、趣が違います。
潮風から土蔵を守るためか、なまこ壁が外壁全体を覆っていて、
迫力さえ感じる佇まいです。
 
  

街の中心地にある長八美術館では左官画家の入江長八の
繊細で素晴らしい鏝絵に感動しました。
土肥温泉では何といっても松本では見る事の出来ない海に落ちる夕日を
目に焼き付けながら、漁港でイカ丼をいただきました。最高!
 
  

 
帰りは富士宮経由で、千葉学さんの設計の富士ハーネスを見学してきました。
富士山の景観を採り込んだ建築はもちろん素晴らしかったのですが、
盲導犬の訓練を見学させていただき、犬と人の信頼関係を改めて 実感し、
感動する時間を過ごしてきました。