ある銀行マンの話し
2019.07.01
先日、小説に出てくるような銀行マンに会いました。
家を建てようと思った時、多くの人は、まず銀行へ住宅ローンの相談へ行くと思います。
そこで気になるのは、ローンの金利。
「こちらの銀行は、金利どれ位なんでしょうか?」
と、まず最初に聞くと思います。
この銀行マン、
「金利も大切ですが、まずはどんな家を建てようか、
子供部屋はどんな風にしようか、そこから考えましょう」
家づくりをワクワクさせてくれる。
後日、別銀行の方が金利が低かったとする、その時の対応が
「金利の低い他銀行で進めてください。
でももし良かったら、新居に招待してくださいね」
と対応。
きっと上司にしたら歯がゆい部下かもしれない。
けど、家を建てる家族にとっては、とても良い設計者や工務店と出会う位
素敵な事なんだと思います。
そんな銀行マン、小説以外にいるなんて、
世の中捨てたものじゃない。
もし、この話しがドラマ化されるなら、主役は草薙くんかなあ。
本人は福山だ!と言うと思いますが。
今観たい!建築
2019.06.24
2019年夏、源池設計室が今見学したい!最近の建築。
* 静岡県浜松市『ROKI Global Innovation Center』
(2016年JIA日本建築大賞受賞)
*福井県福井市『NICCA INNOVATION CENTER』
(2018年JIA日本建築大賞受賞)
*山口県下関市『梅光学院大学』2019年
この3つは小堀哲夫氏の設計。
*石川県金沢市『谷口吉郎・吉生記念金沢建築館』(2019年7月開館予定・谷口吉生氏設計)
*岡山県岡山市東区『犬島精錬所美術館』(2008年・三分一博志氏設計)
&『犬島家プロジェクト』
*大阪府南河内郡『大阪芸術大学アートサイエンス学科新校舎』(2018年・妹島和世氏設計)
瀬戸内国際芸術祭2019と、ミトの里帰りも含めて、妄想中です。
平屋的暮らし
2019.06.17
最近、家づくりで多いご要望が
ワンフロアで生活を完結したい!という「平屋的な暮らし」
1階建ての場合もあったり、2階に子供室のみで
水廻りや寝室は1階という平屋的暮らしの場合もあったりします。
洗濯だけとっても、洗う→干す→仕舞う・・・という一連の動作が
階段の上り下りがない分、家事動線に無駄がない。
デメリットとすると、敷地の広さが必要だったり、コストアップの要素になる点、
風の流れを良くするためにプランの工夫は必要な点でしょうか。
私が生まれた家は平屋で
その家を幼稚園生の時に2階建てに建てなおしましたが、
階段が出来た事が嬉しくて、平屋住まいの幼馴染みに自慢したり、
友達と階段をおりるバネのおもちゃで遊んだりしました。
しかし、生まれて初めて、この家すごくいい!と思ったのが
小学校3年生の時、クラス新聞を作りに行ったH君の平屋の家。
玄関を入ると、8帖の畳の部屋が田の字になっていて、
その向こうに広縁、お庭と続いていました。
5~6人の子供でA0の用紙を広げて囲んでも、まだまだ余裕。
自分の家だったら、とても無理・・・なんて思ったり。
庭をグルグル散策しても楽しかったその家は、
残念ながら今は8軒位の分譲地に。
子供ながらに、あの和風の平屋に憧れを抱いていました。
スペイン旅行
2019.06.10
海外旅行の話しをしていて、またフィンランドへ行きたいなあ、
アジアもいいなあ、ロンドンなら今Mさんがいるからいいかも・・・などと
色々と妄想が頭を駆け巡りました。
両親は、ちょうど32年前の今頃、現在の私の年齢の時、
スペインへ旅行へと出掛けて行きました。私は高校3年の時。
マドリッド~ラ・コルーニャ~サンティアゴ・デ・コンポステーラ~サラマンカ~
アビラ・セゴビア~アランフェンス~トレド~マラガ~バレンシア~バルセロナ
20日間の旅。
「一緒に行くか?」と父から誘われましたが、受験生なので泣く泣く留守番。
今思えば、なんて贅沢なんだろう。
私もいつか、同じルートをゆっくりと巡ってみたいです。
職場体験学習 其の八
2019.06.03
1回目が2014年。
その時はまだ埋橋の自宅が事務所だった時で
2016年から、ここ中央3丁目の源池設計室まちなかアトリエになりました。
今年の敷地は、現在計画中の高岡市。
この町も松本と同じく歴史のある良い町です。
一人の生徒さんは、テーブルの椅子やキッチンの備品や車も
詳細に描いていて、カウンターの高さの指示もありました。
もう一人の生徒さんは1階と2階が全く重なっていない斬新な案。
ピロティや屋上緑化もいい。
今年もそれぞれの個性が光っていて、私達も楽しい2日間でした!
【これまでの職場体験】
其の一~其の五 →マンデーコラム Vol.704
其の六 →マンデーコラム Vol.755
其の七 → http://genchisketch.blog48.fc2.com/blog-entry-2408.html
シンクロニシティ
2019.05.27
そこで本当にびっくりする事があったんです!
「風と光の住まい」さんの上棟式を無事終え、自宅に戻り、愛犬ミトと
信毎メディアガーデン前庭スクエアの「御使者宿市・五月の宵祭」へ行き、
ベンチに座ってビールを飲んでいました。
すぐ近くで出展をされていた木工の方から
「うちの犬にすごい似ているんですよ」と声を掛けられ、
「ミトは四国から来たんです」と言うと、「うちもです!」
「香川県です」「うちもです」
「春の舞青くさんというボランティアさんから・・・」「同じです!」
譲り受けた日を聞くと、ほぼ一緒。
ボランティアさんにも確認したら、兄妹?姉弟?だと。
この広い日本で、広い信州で、ほんの僅かの交差で、こんな素敵な偶然あるんですね!
まさにシンクロニシティ。
あまりの嬉しさに、宵祭で会った憩の森ギャラリーさん、アトリエm4さん、
ベラミさん、ニューオーディナリーさん、他知り合いにこの興奮を伝えてしまいました。
友人にもLINEで伝えたら、嘘だあ・・・と信じてくれませんでしたが、
昨日、相手のサニーくん♂の写真を見せたら、
「ミトでしょ?」と、信じてもらえました。
きっかけとなった今年で7回目の「商店と工芸」という
素敵なイベントを開催してくれた実行委員の皆様にも感謝です。
二匹は近々ご対面となる予定です!
念来寺
2019.05.20
ここには廃仏毀釈で廃寺となった念来寺がありました。
松本城下ではお城の太鼓櫓とこの念来寺で時を知らせていたようです。
板張りの袴の上に10本の柱で支えられた大きな寄棟の屋根が、
非常にきれいなバランスで、今までにも何度かスケッチさせていただきました。
近くで見ると櫓の庇下には見事な彫り物がされており、
ケヤキの板に雲形の模様が刻まれております。
全国でも最古の部類に入るそうです。
雲形とはいうものの波のようにも見え、火事に合わないよう願いを込めて
水にちなんだものをモチーフにしたのではないかとも思われます。
カタクラモールが解体された頃はこの鐘楼がよく目立ちましたが、
今はまたイオンモールの巨大な建物に影に隠れ、ひっそりと佇んでいます。
アテネの朝
2019.05.13
道路沿いのウィンドウに、ヒンメンと一緒に吊り下げている「アテネの朝」
Ateenan aamu:アテネの朝。
透き通ったクリアなガラスの玉のオブジェで、
デザインは、フィンランドのカイ・フランク(Kaj Franck, 1911年- 1989年)
彼の農民の古い文化や工芸品を理想の手本としたシンプルな機能美は
「フィンランドの良心」と呼ばれています。
このガラスのオブジェは、風や空気の動きにゆられ
アテネの日曜の朝の鐘の音のように
柔らかな金属のような音を奏でる所から、その名が付けられたそうです。
現在工事中の物件でも、このアテネの朝を窓辺に吊るし、
下に照明器具を仕込み、スポット的にライトを当てようと考えています。
事務所では音が鳴らない様に間隔を空けて吊るしていますが、
新しい家ではどんな音を奏でるのか楽しみです。
未更新のWORK
2019.05.06
10連休、皆様いかがお過ごしだったでしょうか。
今日が最終日、源池設計室は高岡市での打合せから始まり、
オープンハウス、お引渡し、お打合せ、最後にBBQと
あっという間に過ぎていきました。
GW中にホームページのWORKを更新したいなあ
と思っていたのですが、達成出来ず・・・。
WORKも2017年以降更新していないので、年内中には
HPリニューアルも含めて、アップしたいと思っています!
未更新のWORKを今日はまとめてみました。
平成の半分
2019.04.30
昨日開催の「まわるいえ」さんの完成見学会へ
多くの方にお越し頂き有難うございました。
平成最後のオープンハウスはちょうど50回目の節目となりました。
そして今日、平成最後の日にマンデーコラム。
源池設計室は、平成15年8月22日に設計事務所を開設し、
平成19年2月1日に法人化。
振り返ってみると、平成の半分は源池設計室だったんだなあと改めて実感しました。
平成が始まった時、轟真也は高校3年生で大学進学にワクワクしていて、
轟洋子は大学1年生でアルバイトに励んでいた頃。
そこから始まった平成が、私達にとって、設計という道が
楽しく、長く続いて行く事なんて想像もしていませんでした。
これまで90軒の住宅設計、住宅改修、店舗設計に関わらせて頂いた事、
お施主さん、業者さん、友達との多くの出会いに感謝!
令和元年最初の日は、「駒陽のいえ」のお引渡しから始まります。
♪だから止まらない まだ止まらせない♪
というように、令和も走り続けたいです。