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 源池設計室

無憂樹林

2025.06.23

市川市国府台にある總寧寺、その中にある「永代供養施設・無憂樹林」
妹島和代さん設計、2014年竣工。
子供の頃遊びに行った里見公園近くなので、
実家に帰った時に自転車で行ってみたい場所の一つ。
この猛暑で自転車は断念しましたが、訪れる事が出来ました。
 
源池設計室建物見学

 
屋根の鉄板の薄さに驚愕!12mmのアルミプレートを現場溶接。
妹島さんらしい、この浮遊感がたまらなく好きです。
無機質な素材なのに、中央に配置した1本の樹木が安心感を与え、
墓地の囲まれた緑にも溶け込んでいました。
 
建築見学源池設計室

 
ちなみに無憂樹はマメ科の植物、お釈迦様が生まれた所にあった木で
仏教三大聖樹の一つだそうです。

式年遷宮

2025.06.16

伊勢神宮の式年遷宮は20年に一度、社殿をはじめすべてを新しくし、
大御神に新宮へお遷りいただく行事。
式年→定められた年 遷宮→ 宮を遷すこと、を意味するそうです。
社殿の完成は令和15年ですが、それに向けての33のまつりごとは
今年の5月から始まっていて、
御神体をお納めする「御樋代(みひしろ)」と呼ばれる器には、
「御神木」と称され、 木曽ヒノキが使われています!
6月3日から、伊勢神宮に奉納される御神木を伐りだす「御杣始祭」と
奉祝行事である「御神木祭」が無事に執り行われました。
ご神木伐採から化粧掛けまで、そして上松町を練り歩く所、一度は見てみたいです。
 
松本市設計事務所源池設計室

 
ちょうど2年前、高校の同級生達とお伊勢参りをした時、
毎年お正月にお参りに来るというM氏が、次の場所はここだよと教えてくれました。
その時はまた皆で来よう!と約束しましたが、その時の年齢は・・・
いやいや、きっとまた集まる事が出来ると思います。

2025.06.09

最近、追われています。仕事に・・・でなく、図書館の本に。
土曜日に新聞に掲載の本を見て、面白そうだなと思ったものは
その場で松本市図書館へネット予約。
紹介される本は人気の本なので、3ヶ月、半年待ちはざらです。
忘れた頃にやってくる。今回は立て続けに4冊。
1年でどれ位小説を読むか、と友人と話になった時、
記録できるアプリを教えてもらいました。
何を読んだか一目瞭然!便利です。今年はいまのところ19冊。
自分で好きな本を買うのもいいですが、
本をプレゼントされるっていうのも、とっても嬉しいですよね。
今年いただいた本が2冊。
 
松本市設計事務所源池設計室

 
「ヒュッゲな暮らしをデザインする北欧のあかり」
日本橋高島屋で3月に開催されていた「北欧のあかり展」に行けなかった・・・
と残念がっていたら、高校の同級生が松本へ遊びに来た時、
お土産でこの本を頂きました。
Fくん、ありがとうございます。
ワクワクする写真が沢山で、またフィンランドに行きたくなりました。
 
松本市住宅設計源池設計室

 
昨日いただいた「京都の風呂屋を歩く」
一昨年一緒に京都旅行したSさんから。
その時行った梅の湯や鴨川湯が載っている!
寝る前の楽しみで読み進めたいと思います。

種から育てる

2025.06.02

6月に入りました。薄川の畑のジャガイモも花を咲かせ始めました。
収穫が今から楽しみです。
畑以外でグリーンを種から育てる。
始めはアボカドでした。
2020年夏、食べ終わったツルヤのアボカドを水に半分浸かる様にし、
根っこがはえるたら、鉢に植えました。
 
松本市住宅設計源池設計室
 
緑のある暮らし源池設計室

 
その後、大きな鉢に植え替え、ヒョロヒョロと成長。
まちなかアトリエの土間に緑を添えていました。
 
源池設計室

 
去年、まちかどアトリエに引っ越した際、自宅の庭に置いておいたら、
更にスクスク育ち、1.2m位までになりました。
しかし、冬、気づいたら葉っぱが全部枯れていてしまい、
慌てて風除室へ入れたのですが、今年の春一本まっすぐ伸びた幹も茶色くなってしまい、
泣く泣く短くカット。
そのまま放っておいたら、なんと下から枝が数本伸びてきました!株立ち化です。
これからは大切に育てます。
 
源池設計室の緑

 
昨年は自宅で育てているレモンの種から育てる事も挑戦。
種を水につけ、根っこが生えてきたら土に植え、成長待つのみ。
10個中5個成功!
頂いたスダチも1つだけ育ってきました。
 
松本市設計事務所源池設計室
 
楽しい暮らし源池設計室
 
長野県設計事務所源池設計室

 
最近のハマリコトでした。

スカイハウス

2025.05.26

1958年竣工の菊竹清訓氏設計の自邸「スカイハウス」が
国の重要文化財に指定されるそうで、戦後住宅の指定は初めて。
文化庁のサイトによると
「戦後を代表する建築家の一人、菊竹清訓が昭和33年に建てた自邸。
社会の変化に伴い成長する建築・都市の在り方を追求した、
のちの建築運動「メタボリズム」に通じる
自らの建築思想「とりかえ可能な住宅」を具現化した。
シェル構造の屋根をかけた鉄筋コンクリート造の住宅で、
周囲に吹放しの回廊をもつ正方形平面の居住空間が、
四辺に立てた板状の柱により支持され宙に浮く。
長期の使用を想定する躯体に対し、キッチン等の設備や子供部屋の更新や
増築が可能な「ムーブネット」として扱い、
家族構成や技術、社会の変化に対応。
菊竹がその造形力を存分に発揮した、独創的かつ洗練された代表作の一つであり、
メタボリズムの思想を先駆的に体現した希少な作品として価値が高い。
○指定基準=衣装的に優秀なもの」
私が生まれる前から存在する住宅が、今私達が目指しているものと同じ事に驚愕。
現在、国立新美術館で開催中の「リビング・モダニティ住まいの実験」展で
先日、スカイハウスの模型を見て、その造形に圧倒されてきたところです。
 
松本市設計事務所源池設計室
 
松本市住宅設計

 
成瀬の小説を読んだ時、菊竹清訓氏設計の西武大津店の解体前に見ておきたかった!
と残念な思いをしましたが、「スカイハウス」は後世に繋がれるんですね。
今回、その他に選ばれたのは、岡本太郎の「太陽の塔」や
ヴォーリズ設計の「旧下村家住宅洋館」、一昨年冬に行った「南禅寺水路閣」等です。
 
信州設計事務所源池設計室

スケジュール帳

2025.05.19

いまだにスケジュール管理はデジタルでなくノートです。
仕事の打合せは赤、現場打合せは緑、プライベートな用事は青、習い事はシルバー。
ウィークリースケジュールでなく、マンスリーなので
色分けによって一目瞭然な所が気に入っています。
手帳は残しているので、過去を振り返るのも便利。
歴代の5月19日は・・・
2012年→イチエさんの上棟式!マドレーヌを投げました。
2013年→午前中はスカッシュ!午後は「ひろまろひ」さんの打合せ
2014年→予定は空白、月曜だからマンデーコラムを書いていたと思います。
2015年→母の白内障手術で三井記念病院へ。
2016年→午前中は「ウタノアルイエ」さんの現場定例打合せ
2017年→「まわるいえ」さんと初めての顔合わせ
2018年→「森口のいえ」さんと木のすずさんの工房へ打合せ
2019年→ASJのイベントでいなっせへ
2020年→まちかどアトリエの場所の古家解体打合せをSTさんと
2021年→「計画Y」さん上棟式!
2022年→18時からVドラム教室、19時45分からキックボクシング教室
2023年→「西町の家」さん、竣工検査
2024年→今年着工予定のNさんと打合せ、夜はリトルフィートでLIVE!
干支1週+1振り返ってみると、上棟式が2回!
縁起のいい日の確立が高いのかな。

間取りの基本と実例

2025.05.12

成美堂出版から14年前に発行された「幸せに暮らせる 間取りの基本」という実用書、
月日も経って、内容が今の時代とそぐわない事も出てきたりという事もあり、
一旦絶版として、改めてリニューアルして、
「こう住みたい!から探せる 間取りの基本と実例」というタイトルで発売されました。
14年前にはリモートワークもまだ一般的ではなかったり、
帰宅後の洗面動線もここ最近になって注目された事の一つかと。
 
間取りの基本

 
私共、源池設計室も本の編集に協力させていただきました。
実例の他、Part2「部屋別」間取りのコツ、
Part4リノベーションとマンションの間取りなどを担当。
時代の流れもありますが、特にコロナ後から暮らし方も変わってきたように思います。
また、家族それぞれ十人十色、色々なライフスタイルの選択肢も増えています。
家づくりを考えている方々、是非参考にしてみてください。

アオハダ

2025.05.05

庭に植える低木のご相談に、昨年末お引渡しの「カワゾイノイエ」さんへお邪魔しました。
玄関入って正面に見えるシンボルツリーはアオハダの木。
 
松本市設計事務所源池設計室

 
お引渡しの時は葉っぱがない状態でしたが、見事に青々と茂っていました。
アオハダは、モチノキ科モチノキ属の日本在来種の落葉高木。
自然な樹形が美しいです。
樹皮は、爪で簡単に剥がれ、内皮が美しい緑色の肌をしていることが和名の由来。
ツキノワグマがこの木に登って赤い実を好んで食べるので、
「クマノリ」と呼ばれる地域もあるとか。
また、アオハダから採れる木材は白く美しいことから、
こけし細工や寄木細工に使用されるそうです。
 
松本市住宅設計源池設計室

 
街中の限られた敷地の中、中庭のシンボルツリーは
リビングからもキッチンからも寝室からも階段からもアウトドアリビングからも
その緑を楽しむことが出来ます。

リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s-1970s

2025.04.28

先週のCOUCOUに続き、江戸旅第二弾。
国立新美術館で開催中の「リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s-1970s」へ
行ってきました。
新たな素材や技術が普及し始めた約100年前、
ル・コルビュジエやミース・ファン・デル・ローエなど、
大規模建築も数多く手がけた著名な建築家たちの
「住宅」という視点にスポットをあてた展覧会。
光や風を取り込み方、暮らしを彩る椅子や照明などの取り入れ方、
快適性や機能性を求めた暮らし、
その考え方は、時が経っても今に繋がっていると思います。
 
松本市設計事務所源池設計室

 
ミースの未完プロジェクト「ロー・ハウス」の世界初となる
原寸大展示は居心地が良かったです。
アルヴァ・アアルトの「ムーラッツァロの実験住宅」や
ルイス・カーン「フィッシャー邸」
菊竹清訓「スカイハウス」など、
模型や写真で、どんな敷地に建っているのかもわかりやすく、
エーロ・サーリネンの「ミラー邸」のテキスタイルは刺激になりました。
 
長野県設計事務所源池設計室

 
ポーラ青山ビルディングの隣に移設された土浦亀城の自邸、
1935年に建てられたと思えない程モダンなデザインで
屋根の形状はどうなっているのか?
木造だけど筋違とかどうなっているのか?
気になっていましたが、構造模型を見てスッキリしました。
 
松本市住宅設計

 
6月30日までの開催です。
 

VILLA COUCOU

2025.04.21

1952年にコルビュジェのアトリエから帰国した建築家の吉坂隆正が
友人ご夫婦の為に設計したVilla COUCOU。
以前から見学したかった建物の一つですが、今回実現しました。
渋谷の住宅地の一角で小さな庭越しにコンクリート打ち放しの特徴的な外壁の建物が
なんとも控えめに佇んでいる姿が「カワイイ」。
23坪というミニマムに詰め込まれた贅沢な空間に心地よさを感じます。
 
松本市住宅設計源池設計室

 
玄関から入ったリビングの正面には奥にある庭が
大きな開口の先に広がり、室内と繋がっていきます。
片持ちの階段の下にはロンシャンの教会を思わせる色付ガラスブロックが埋め込まれ、
白い壁にガラスブロック越しの光がまた印象的です。
天井の低い書斎とそれにつながる吹き抜けのあるリビング、
そして空間を家具のような壁で隔てたキッチン。
各所に吉坂さんのデザインがちりばめられてました。
天井の大きなトップライトからは自然光だけでなく照明も埋め込まれ、
柔らかな光を落とし込みます。
 
夫婦で一級建築士事務所源池設計室

 
特徴的だったのはキッチンの入口です。
高さ1600くらいと思いますが、頭を下げてくぐる高さなのです。
おそらく、奥様はくぐらずとも通れる高さなのでしょう。
それにしても空間構成とスケール感が私たちのイメージ通りで
感動と発見の貴重な時間でした。
この建物を残そうと引き継いだ鈴木京香さんにも感謝です。